(最新更新日2004年11月8日)
■ 小著をお買いあげ下さり、誠にありがとうございます。
ご意見等は takayama@ier.hit-u.ac.jp 宛、またはFAX(042-580-8333)にてお寄せ下さい。
■ 年金改革法案は2004年6月5日、国会で可決され、成立しました。
小著における日本関連の語句「年金改革案」は「年金改革法」とお読みかえ下さい。
■ 「あとがき」で議論することを約束した2004年財政再計算結果はこちらです。
書評や紹介などは以下のとおりです。
(新聞)
- 日本経済新聞・「読書」欄、2004年6月6日/「年金改革の議論は、閣僚や国会議員などに相次ぎ発覚した保険料の未納問題もあって、混迷の度を深めた。議論の混迷が極限に達したなかで成立した年金制度改革法は、「年金の誤算」をいっそう拡大させる恐れをはらんでいる。その事実を浮き彫りにした書だ。そして改革の前提の甘さを一つひとつ検証する。その結果、「さらなる大改革を早晩迫られることになる」と警鐘を鳴らす。大改革とはなにか。真っ先に浮かんでくるのは、今改革であまり議論されなかった受給開始年齢の一段の引き上げだろう。若い世代にとって年金は逃げ水そのものだ」(編集委員・大林尚氏)
- 朝日新聞、2004年6月6日/「600兆円もの債務超過という公的年金について、保険料引き上げでは改革はできず、企業は雇用を控え、若者は就労できず、制度への信頼は崩壊すると、問題点をまとめた本だ。バランスシートを修復するという、企業や金融機関が最優先で取り組んできた手法で年金の厳しい現実をさらけ出し、老若世代の理解と納得を得る新しいルールを策定する。それこそ政治の仕事であると訴える」
(雑誌)
- 「著者の年金改革のポイントは、支払い債務を、すでに発生した過去債務とこれから生じる将来債務とに分けることにある。過去債務を、減少する一方の将来世代に負担させる厚生労働省案では、保険料のさらなる引き上げが必要とされ、それが世代間格差を生み、年金不信の基本要因となる。このため、すでに年金を受給している層についても何らかの給付調整が不可欠というのが、著者の結論である。年金論議の本質を見極めるためには必読の内容と言える」(八代尚宏・日本経済研究センター理事長『週刊エコノミスト』2004年6月22日号)
- 「年金問題へのバランスシート・アプローチを提案、日本の公的年金制度が抱える問題点は何かをはっきりと数字で明確化している。2004年改正案の主要内容も、ポイントをおさえ分かりやすく解説してあるが、既裁定年金水準の50%割れや、基礎年金の給付水準を引き下げてよいのか、などの問題点をすでに指摘している。政府からの年金情報の渦のなかで、問題の本質をみつめなおす契機となる、必読の書である」(『週刊年金実務』2004年6月28日号)
- 「年金改革の本質的な問題を平易に語る書物。著者は一党一派に偏せず、厚生労働省にも歯に衣着せぬものいいをしてきた人である。公的年金は、安全保障とともに国政の二大重要案件であり、犠牲者をださないというこれまでの政治手法は通じない、という著者の思いには諸手を挙げて賛成である」森田茂生氏(『年金時代』2004年7月号)
- 「本書はデータ・統計資料を基に、年金制度が抱える問題点を改めて浮き彫りにしたうえで、その改善策を提言する。信頼と安心の公的年金を構築するために、どんな対策が求められているのか、本書にて確かめてほしい」(『バンクビジネス』2004年7月15日号)
- 「近年ではスウェーデンの年金制度改革が注目されている。その新制度とは「みなし掛け金建て」と呼ばれる制度である。高齢化による公的年金危機が結局世代間の助け合いを意味する賦課方式の財政制度の維持により回避されるというシナリオは興味深い。しかし、国の将来や社会への信頼感が失われているのならば、年金制度だけが信頼されるようになるというシナリオは信じられない」(斉藤美彦氏・獨協大学教授『信用組合』2004年7月号)
- 「政府のバランスシートを修復するため、年金債務の圧縮と公的資金の集中投入を主張する」(『経済セミナー』2004年7月号)
- 「本書は2000年以降に発表した著者の論文やシンポジウム報告、インタビュー等に基づき、まとめられたものである。筆者が本書で強調するのは、公的年金制度の債務超過額が600兆円にのぼり、この追加資金を今後どう調達していくのかである」(『週刊社会保障』2004年8月30日号)
- 「本書は著者の半生に渡るライフワークとなった年金研究について、その成果を総決算すべく渾身の力をこめて書き下ろした集大成の作となっている」(『証券アナリストジャーナル』2004年10月号)
貴重なご意見ありがとうございました。いくつかご紹介いたします。
- (国会議員A) 「ご指摘いただきました諸事実を今後もきっちりと国民の前に提示して真の社会保障改革にとりくみたい」
- (国会議員B) 「先生の思想、考え方、いつも大変勉強になります。執務につなげます」
- (国会議員C) 「過去債務600兆円の重みに、あらためて身を引き締めた次第です」
- (国会議員D) 「外国の年金改革の分析とともにわが国の年金改革に向けて具体的なご提示をいただいているので、参考にさせていただきます」
- (国会議員E) 「先生の本を読んで論点の再整理をしました」
- (国会議員F) 「一歩一歩誠実に信頼回復に努力します」
- (大学教授A) 「堂々の論陣に敬意を表し拍手をお送りいたします」
- (大学教授B) 「わかりやすくタイムリーな本です。圧倒的強さで迫る力がありました。早速、大学のテキストに使います」
- (大学教授C) 「学生の関心は非常に高く、まず最初に読むべき必読文献として学生たちに薦めています」
- (大学教授D) 「年金改革を卒業論文のテーマに選んでいる学生には是非とも読ませます」
- (大学教授E) 「まさに、これ以上ない著者による時宜を得た書物です」
- (大学教授F) 「いつもながらの鋭い切り口で大いに教えられます。ずい分、刺激をうけました」
- (大学教授G) 「ご高著は早速、学生たちに紹介させていただきました」
- (大学教授H) 「バランスシートからの改革の評価に大変感銘をうけました。またスウェーデンのみなし掛金建て方式の解説も大変参考になりました。授業ではご本を最大限に活用させていただきます」
- (大学教授I) 「年金問題は現在もっとも熱い問題です。先生の説得力のある明確なご見解、大変興味深く、感動いたしました」
- (大学教授J) 「バランスシートアプローチ、みなし掛金建てなどゼミ生や院生とともに勉強しております」
- (大学教授K) 「諸外国の先例など私自身大変勉強になりました」
- (大学教授L) 「御著は本当に待望の書です」
- (大学教授M) 「ご主張は今後も検討、フォローさるべき重要な問題です」
- (大学教授N) 「岐路にたつ年金制度の問題点をあますところなく斬られ、問題点を明瞭にされたことに敬意を表します」
- (大学教授O) 「多くの方々に本書を推薦しております」
- (大学教授P) 「先生の書物・論文は多数読ませていただいており、私の年金論のバックボーンになっております」
- (大学教授Q) 「先生の年金にかけるお力に感動いたしました。どこからでも読みやすい本です」
- (大学教授R) 「大局の戦略こそ、あらゆる政策の基本です。ドイツの改革事情を読み、その思いがますます強まりました」
- (大学教授S) 「ひとつ気になっていることがあります。母が元気だった頃、年金問題をテーマとしたテレビをみながら、年寄りは早く死んだ方がいいのかね、とつぶやいたことです」
- (大学教授T) 「著作を授業やゼミなどで紹介します」
- (大学教授U) 「一番の心配は次世代育成のために新たな本格的負担増を求めることが非常に困難な現状にあることです。こどもの問題は他人事という傾向が第3号問題で厳しく主張する人にあります」
- (年金受給者A) 「若い人たちの迷惑にならないように暮らしたい」
- (年金受給者B) 「官僚に任せているかいぎり合理的な改革は望むべくもないし、かといって政治家は無能。いささか肌寒い感があります。日本も納得づくで生きていけるような社会になっていけたらよいな、と思います」
- (報道関係者) 「先生の話は立場が明確で、簡潔、とてもわかりやすいと思います。年金問題の本質が伝わります」
- (広告代理店役員) 「時宜を得た著作だけに、大きな反響を呼ぶものと期待しております」
- (生命保険会社勤務) 「核心を突く先生のご発言に数多く触発されています」
- (官僚OB1) 「行政がなぜ先生の意見に耳をかさないのか理解に苦しみます。もっともっと年金制度の本質論を政治の場で議論してもらいたい」
- (官僚OB2) 「今回、まとまった形で読むことができ、頭が整理されました」
- (官僚OB3) 「第2の国債など、おっしゃるとおりです」
- (官僚OB4) 「バランスシート論はそのとおりです。元年金官僚の1人として厚生労働省が、より合理的な提案ができないものかと残念に思います」
- (官僚OB5) 「役人は最も必要な情報を開示しない性癖の持主です」
- (官僚A) 「時宜をえた著作であり、まさに全国民(少なくとも全霞ヶ関住民)必読の書だと思いました」
- (官僚B) 「10数年に及ぶ先生の警鐘と提案にもかかわらず、なかなか本質的な議論と抜本改革が実現しないことは残念なことです」
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