(最新更新日2001年7月19日)
■ 小著をお買いあげ下さり、誠にありがとうございます。
ご意見等は takayama@ier.hit-u.ac.jp 宛、またはFAX(042-580-8333)にてお寄せ下さい。
■ 年金改革法案は2000年3月28日、国会で可決され、成立しました。
小著における語句「1999年の年金改革案」は「1999年の年金改革法」とお読みかえ下さい。
■ 「確定拠出年金法」(いわゆる日本版401k)は2001年10月実施となりました。
小著56頁の記述をご訂正下さい。
書評や紹介などは以下のとおりです。
(新聞)
- 日本経済新聞・生活家庭面「本棚」欄、2000年2月19日夕刊/「年金危機説は誤解であり、保険料引き上げは必要がなくなると説く」「民営化論や女性に中立な年金制度など、複雑になりがちな年金の問題を分かりやすく整理」
- 『世界日報』9面/持論時論コーナー/著者インタビュー、2000年2月19日/「国民皆年金の実現に向けて年金目的消費税の導入を」
- 朝日新聞「Book Times 2月号」コーナー、2000年2月25日夕刊第10面/読まれています(「新書」ベストセラーランキング:第2位)/「警察、年金など社会情勢を反映したものが1位、2位となっています」(三省堂書店神田本店 西木智子さん/2月10日調べ)。ちなみに第1位は『日本の公安警察』(青木埋著、講談社)です
- 朝日新聞「エディター発通勤本」コーナー、2000年2月26日夕刊第8面/「危機説を吹聴しながら、国民の不信感を醸成したのは決定的失敗」「年金”常識”のウソを一刀両断」「だれにでも読みすすめられる」「女性の年金、年金民営化論など話題の論点についても明快に解説」「バランスのとれた発言は評価が高い」(PHP研究所/小木田順子さん)
- 読売新聞、2000年5月2日朝刊/「年金目的の消費税を導入し、これ以上の年金水準の引き下げ、保険料引き上げを避けるべきだと提言」
(雑誌)
- 「わかりやすい表現」「将来への具体的提言も」「制度を理解し、これからのあり方を考える上で参考になる」(日本経済新聞社論説委員渡辺俊介氏『日本経済研究センター会報』2000年2月15日号)
- 「年金危機説は誤解」(『週刊年金実務』、2000年2月21日号)
- 「通常では”積立方式”と”賦課方式”を対比させるが、”給付建て””掛金建て”が正確な場合があることなど、教えられることが多い」「基礎年金を税財源でという主張にはうなずけるところがある」「消費税引き上げ(は著者が批判する年金保険料引き上げと)同工異曲ではなかろうか」(日本経済研究センター理事長土志田征一氏『週刊ダイヤモンド』、2000年2月26日号)
- 「負担増に対し三方一両損を提案」「政治リーダー達はどのように本書を読むだろうか」(『年金時代』2000年3月号)
- 「公的負担をどう分配するかが問われる時代に」「誰がどのように分配するのか。それはすぐれて政治家の仕事である」「先進国で賦課方式の公的年金が破綻した例はない」「この国の政治に何の希望も見いだせないと結論するのは早すぎる」(『年金と住宅』2000年3月号)
- 「厚生省の硬直した発想とはまったく違う大胆かつ説得力のある提言」「保険料を引き下げ現在の給付を維持すると政府が宣言する。それは年金だけでなく、”消費不況”の日本経済全体にとっても必要なことだ」(『経済セミナー』2000年4月号)
- 「時代を”負担を分配する時代”と認識し、痛み分けの知恵に学び、負担をめぐる新しいルールづくりが必要であることに異論はあるまい」「高い志をもつ年金官僚にも期待したい」(月刊『ねんきん』2000年4月号)
- 「わが国の公的年金制度の現状、問題点、望ましい改革の方向などをわかりやすく解説」(『インシュランス』≪生命保険版≫2000年4月6日号)
- 「公的年金への不信・不安は解消できますか」(『Financial Adviser』2000年5月号/著者インタビュー)
- 「こと年金問題に関しては政治的リーダーシップが不可欠だが、ここでは政治を動かす国民の意識が問われている。決して他人事ではない。年金問題を正面から見据え、より良き負担の分配方法を見つけ出すために本書をお薦めする」(月刊『健康保険』2000年4月号)
- 「問題点と解決の処方せんを的確かつ分かりやすく解説」「絡まった糸を鮮やかに解きほぐす」「安易な公的年金民営化論を批判」「バランス感覚のある冷静な視点」(全中専務理事/山田俊男氏『農林年金』2000年5月号)
- 「著者が1996年以降、雑誌・新聞等に発表してきた主張を一書にまとめる」「現在も将来も公的年金で老後の生活設計は確保できる」(月刊『ほうじん』2000年6月号)
- 「年金制度に対する不安・不信というのは、正確な情報の不足に根本的な原因がある」「年金に関心を持つ人、不安を抱いている人に対して、最初に読むべき本としてお勧め」(『ESP』(経済企画庁広報誌2000年6月号)
- 「公的年金については保険料を拠出しても、それに見あう金額が給付として返ってこないと思っている若者が意外と多い。実際はどうか。それは誤解であると著者は言う」「本書をめぐって、広範な議論が生じることが期待される」(『エイジング』2000年夏号)
- 「年金保険料の引き上げは不要」「将来においても公的年金が老後収入の柱」「意見の差異を整理し、その争点を具体的問題に即して明らかにする解説書」(日経連『経営者ダイジェスト』957号、2000年6月1日)
- "The author argues for an appropriate balance of the burden. New rules need to be established, he says, to ensure that the load is shared equally by workers, pensioners, and the goverment...The reference section contains a succinct overview of the pension system, making the book a handy guide to understanding the sysytem and what the future holds for old age social security." (from Japanese Book News , No. 33, spring 2001, published by the Japan Foudation)
貴重なご意見ありがとうございました。いくつかご紹介いたします。
- (国会議員A) 「審議のさいには活用します」
- (国会議員B) 「非常にわかり易く、勉強になった。ご意見を十分に活用したい」
- (国会議員C) 「拠出年数の延長について勉強をつづけている」
- (国会議員D) 「参議院の国民福祉委員会での質問のために、先生のご本、大いに参考にさせていただきました。私の場合には女性と年金の視点から社会保障全体を論じました」
- (年金受給者) 「最近、日本社会が急激に変化しているなかで連帯感が失われつつあり、自分のことしか考えない人がふえているように思います」「先生が高齢者に対して訴えておられるメッセージは胸に応えます」「勇気づけられる点が多々ありました」
- (大蔵省OB) 「春まだき荒野の彼方に、また新しい灯火を感じます」
- (大蔵省職員A) 「最近は、この本を何冊かいつも鞄にしのばせ、各方面にて配っています。気合いを入れて配ります」
- (日銀職員) 「ご主張には全面的に賛成」「図8−1の作図は見事です。一枚の図で人々を納得させることこそ学者の役割」
- (出版社編集人) 「内容の詰まった、近年における出色の新書」
- (大学教授A) 「高山年金学の面目躍如」「保険料徴収ベースを消費支出に切りかえよ、に最も注目」
- (大学教授B) 「年金官僚による目的と手段の倒錯(26頁)は小生も痛感。年金危機を煽って滞納をふやすのは愚策」
- (大学教授C) 「一般の皆さんに問題を分かりやすく正確公平に示し、合意形成の基盤をつくる作業は研究者が改めて努力を傾注すべき課題である」
- (大学教授D) 「時代の要請する基本問題を、一般向けスタイルで、基礎的な側面から改革の政策的局面にわたって説明」「論点とその所在が広く世に行きわたることを期待」
- (大学教授E) 「講義、ゼミを通じて学生にも必読文献として推奨する」
- (大学教授F) 「格好のテキスト。早速、大学の副読本として推薦」
- (大学教授G) 「学生や市民講座などの受講者に最適」
- (大学教授H) 「時代状況を冷静にみつめながらグローバルな視点から建設的な構想を分かりやすく提案」「きわめてタイムリーな出版」
- (大学教授I) 「明快な”年金消費税”論に共鳴」
- (大学教授J) 「完成度の高さと政策提言の具体性に共感」「私のゼミ(計31名)で早速テキストとして使っている」
- (経営者団体役員) 「正論に拍手」「オピニオン・リーダーとしてご活躍を」
- (会社役員) 「若者に夢と希望を、高齢者に活力を」「新しい視点で未来への的確な展望を指摘」「あらためて眼が開かれ、勉強を深めることができた」
- (労働組合関係者) 「現在、幹部の勉強会で輪読中です」
- (生命保険関係者) 「きわめて論理的で説得力がある。まさに目から鱗が落ちるように理解が深まる」「多くの人に本書をおすすめしたい。本日も日経の論説委員の方にお話しした」
- (生命保険会社OB) 「難しい内容をやさしく、本当にわかりやすく解説」
- (地方自治体関係者) 「年金改革は年金局長次第とのご指摘。介護保険、医療保険も似たような思い(局長次第)がします」
- (地方自治体職員) 「利権やしがらみから無縁の立場に立った正論」「年金だけでなく、医療も保険料徴収に市町村は苦労している」「消費税は年金目的税としてだけでなく地方財源としても重要です。ぜひ説得力の高いご主張を地方財源としてもご展開下さい」
- (経済企画庁職員) 「ご主張のように積立金は無駄に積み立てない方がよい」
- (某厚生年金基金常務理事) 「代行部分および厚生年金基金連合会の存在については、かねてから疑問におもっておりました。」「代行部分を返上することは基金制度の存続意義がなくなることであり、私は失業する可能性があります。しかし”もっとも大切な子や孫”のことを考えると、残念ながら代行部分は返上するのが妥当と考えます。これからも現場で働く我々に貴重な情報をお与え下さるよう、お願い申し上げます」
- (厚生省職員A) 「より多くの人々に本書の一読を是非勧めたい」
- (厚生省職員B) 「基礎年金の財源については、個人的にはご主張に大賛成」「年金目的消費税であれば社会保険方式と変わらない」「その分、従来の保険料を引き下げることができる」「自民党議員もきちんと理解を」
- (厚生省職員C) 「保険料の引き上げには慎重であるべきとの見解に賛成」
- (厚生省職員D) 「第6章(女性と年金)に教えられるところ大」「無理をせず好機を待つのも大切」
- (厚生省職員E) 「年金官僚に対する厳しい評価に胸が痛む」「メッセージには同感させられる点が多い」
- (厚生省職員F) 「エイジフリーはこれからのキーワード。受給開始年齢の設定は止めるべき」「年金目的消費税による財源調達は第3の道。”新”社会保険方式(仮称)とでも命名すべき」
- (厚生省職員G) 「問題は給付の一律カットや保険料の一律引き上げ、或いは財政方式の転換といった財政的視点からとられるおおざっぱな方法で解決できるものではなく、現行制度が宿するようになった異なる所得の者、異なる年齢の者の間等に発生する不公平を丹念に一つ一つ正していくことだというメッセージ」「何が不公平かを断じることに臆病になっている行政の一員として考えさせられる内容」
辛口のコメントも届いています。
- (厚生省職員a) 「基礎年金の財源を消費税に求めた場合に、本当にその引き上げに国民のコンセンサスが安定的にえられるのか、なお不安」
- (厚生省職員b) 「保険方式を維持すべき」「空洞化は徴収努力を怠ってきた結果であり、国民の負担能力を超えているからではない」
- (厚生省職員c) 「事業主負担の引き下げは給与増に反映されるというが、このリストラの時代、やや楽観に過ぎる」
- (大学教授a) 「全体的に分かりやすいのですが、例外的に第6章(女性と年金)の前半だけは、はしょりすぎです」
お詫びと訂正
第1版第1刷(2000年2月4日発行分)に以下の不手際がございました。お詫びして訂正いたします。
場所 |
訂正前 |
訂正後 |
56頁右から11〜12行目 |
2000年の秋……支援がつきそうであり、 |
2001年10月から日本版401kが創設される。日本版401kには税制面からそれなりの支援がつくので、 |
208頁左から2行目 |
国税総額 |
所得税と法人税の合計額 |
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